サンタクロースと言えば誰しもが知っている、あのサンタだろう。

先っぽに白いボンボンを付けた赤いとんがり帽子。

全身赤と白でカラフルに彩られた服。

背中に担いだ大きな白い袋。

乗り物に用意されたソリとそれを引くトナカイ。

サンタクロースが連れているトナカイは、まず先頭を立つブリッツェン。

そして、前から順番に、キューピド、ダンサー、ヴィクセン、ドンダー、コメット、ブランサー、ダッシャーと続く…。
その後いつからか新しいトナカイが現れた。
その名はルドルフ。
ルドルフは他のトナカイと違い真っ赤な鼻をしていたためいつも バ カ にされていた。


――――真っ赤なお鼻の トナカイさんは いつもみんなの 笑いもの――――


サンタさんはそれまでは8頭のトナカイを連れて世界中の子供たちにプレゼントを配っていた。
そんなある日、サンタさんがいつも通りプレゼントを袋に詰めて8頭のトナカイと一緒に出発しようとすると
深い霧があたり一面にたちこめて出発できなくなってしまった。
このままじゃ、子供たちにプレゼントを配れない…。
サンタさんは困った。
そこで目に付いたのが8頭のトナカイを見送りに来てた普通のトナカイ。
その一般トナカイの中に1頭、鼻が真っ赤な事でいつも バ カ にされていたルドルフがいた。
サンタはそのルドルフを見てある事を思いついた。そして


――――でもその年の クリスマスの日 サンタのおじさんは いいました――――


サンタはそのルドルフに向かって一番先頭になってソリを引いてくれないか?と命じた。
そのピカピカの鼻はこの霧の中でもしっかりと回りが見えるようにしてるだろう、と。



――――暗い夜道は ピカピカの おまえの鼻が 役に立つのさ――――


それを聞いたルドルフは喜び、先頭に立ってサンタのソリを引く事にしました。


――――いつも泣いてた トナカイさんは 今宵こそはと 喜びました――――


それ以降もトナカイは9頭のトナカイのリーダーとなり、毎年先頭に立ってサンタのソリを引き続けている。
そして、そんなルドルフを バ カ にする者もいなくなり、ルドルフは一人泣く事もなくなった。


っとここまでが物語りのサンタクロース
さて、物語としてのサンタクロースの話はこんな物としてここからは実在したサンタさんのお話をしてみよう。

サンタクロースが生まれたのは4世紀頃、トルコに実在した聖人、聖ニコラウスさんが元となっている。

この聖ニコラウスさん、彼は色々と不幸な人を助け続けた。

なかでも、あまりの貧しさに身売りをしようとした娘の家の煙突へ金貨を投げ込み助けたという伝説は

サンタクロースが煙突から侵入するという話の原型と成ってるとも言える。

この聖ニコラウスさんの功績を讃えヨーロッパ各地で聖ニコラウスさんを祝う祭りが12月6日に行われるようになった。

これが後にクリスマス前の重要な行事として受け継がれ、サンタクロースとなりクリスマスと統合されたのだろう…。

まあ、そんなサンタクロースも最初は赤い服は着てなかったんだ。

この話については聞いたこともあるかもしれないけど、サンタクロースはコカ・コーラのイメージキャラとして起用されたため

コカ・コーラのイメージカラーである赤い服が着せられたというのがあの服の始まりとされている。

最初、サンタクロースは聖ニコラウスさんのイメージで、ロバに乗った善人だった。

それが1822年にクレメント・クラーク・ムーアというアメリカの神学校教授が子供たちの為に書いたイヴの詩で

トナカイの引くソリに乗り、赤い頬、ぷっくりとした鼻、お腹がぷるんぷるんとしたサンタクロース像になった。

この時点でトルコ生まれの聖ニコラウスさんはアメリカ生まれのサンタクロースという虚像になってしまっていたわけだ。

その後1930年にコカ・コーラ社が自社の広告に真っ赤な服でサンタクロースを描きそのイメージが広まった。

そんなこんなでサンタクロースは現在のイメージが定着したんだけど…。

さすがに12月が夏のオーストラリアではサーフボードに乗ってやってくるし、またある国では

赤いサンタの後ろを黒いサンタが付いて歩きその年悪い子だった子供をお仕置きしたりと違いが出る。

また、サンタクロースはイギリスでは「ファーザー・クリスマス」、ドイツでは「クリスト・キント」、

デンマーク、ノルウェーでは「ユール・ニッセ」、フィンランドでは「ヨールプッキ」などと呼ばれたりする。

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